久留米市散策

◆久留米市散策

2018年4月4日(水)晴

久留米に来る機会が出来たので、翌朝市街地を散策した。

しばらく前から初夏の暑さが続いていたが、朝だったこともあり、歩いても汗をもかかない気持ちの良い散策日和だった。

7時ちょうどにJR久留米駅前を出発し、戻ったのは9時40分。2時間40分の散策となった。

【写真①】JR久留米駅<7:00>

右側の大きな時計が印象的だが、これは「からくり儀右衛門」が製作した「太鼓時計」をモチーフにしているとか。その「からくり儀右衛門」とは、東芝の創業者田中久重(たなかひさしげ)とのこと。東芝の創業者が久留米出身だったとは意外だった。

<2021年11月27日追記>

2021年11月24日にNHKで放送された「歴史探偵:江戸の天才たち」を見ていたら、田中久重のことが紹介されていた。

これを見るまでは単なる明治期の一企業の創業者という意識しかなかったのだが、東芝を創業したというのは結果的にそうなったということであって、いわゆる現代の企業創業とはかなり意味合いが違っていたことが良く分かった。

久重という人は「遊び心」を持った根っからの「発明おたく」だったようで、75歳で「珍奇機械製造所」という工場を立ち上げたのも、その延長線上の「道楽」だったように思う。

番組では「一人の遊び心が国の発展を支えた」という発言があったが、そういう人だったということで、勝手ながら、ちょっと親近感を感じてしまった。


【写真②】石橋文化センター<7:40>

久留米はブリヂストンの創業地だけあって、創業者・石橋正二郎にちなんだ場所が多くある。ここもその一つで、今回は時間が早すぎて中に入れなかったが、文化ホール・図書館・美術館を含んだ広大な公園になっている。機会があれば、次回は中をじっくり見てみたい。

(ちなみに、「ブリジストン」ではなくて「ブリヂストン」だということを、今回初めて知った。) 

【写真③】五穀神社<7:48>

前述の田中久重が幼少の頃遊んでいたのがこの五穀神社。

その神社のお祭りでみた「からくり人形」に強い興味をいだき、自らも創意工夫して「からくり」に力を注いだとのこと。写真はその入口の石橋。寛永2年(1749年)に作られたと看板に書いてあった。

【写真④】石橋正二郎の胸像

五穀神社境内の一角の「郷学の森」にあった胸像。

【写真⑤⑥】中央公園<7:55>

広い公園でのんびりできる。球場や体育館もあった。

⑤は五穀神社に隣接した場所にあった中国風の休憩所。他の場所の桜がほとんど散っていたのに、この周りだけはちょうど満開で綺麗だった。

⑥は存在感のある重厚な噴水。まだ水は出ていないので近くまでいけた。



【写真⑦】久留米百年公園<8:16>

【写真⑧】堤防沿いの遊歩道<7:40>

つつじが綺麗に咲いていた。

【写真⑨】久留米大学<8:55>

帰ってから調べたら、前身の九州医学専門学校が設立されたときに、石橋家から敷地や校舎などの寄付を受けたとのこと。

【写真⑩】久留米城跡<9:00>

写真は本丸御殿跡地に建てられた篠山神社。城そのものはなく、こじんまりとした静謐な公園。左手には有馬記念館もある。(言うまでもないが、競馬の有馬記念とは無関係。有馬氏は明治維新まで藩主だった大名)

【写真⑪】水天宮<9:30>

全国にある水天宮の総本宮。文政元年(1818年)に久留米藩江戸屋敷に勧請したのが始まりなのが東京人形町の水天宮。東京の水天宮はかなり現代風の建物で驚いた記憶があるが、ここはいわゆる普通の神社。神社境内の荘厳な雰囲気のなか、丁寧にお参りをしてから駅に戻った。

【鹿児島線車内風景】

5年前に来たときに初めて見て驚いたが、今でもJR鹿児島線内の車両には次のような注意書きがあった。首都圏では一度も見たことがないが、このあたりはジベタリアンが多いのかな?

以上 

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