旧姫街道1_御油-嵩山
◆旧姫街道_御油-嵩山
2019年8月19日(火)曇り一時雨
旧東海道の脇街道(脇往還)である姫街道(本坂通)を歩いた。
東海道の本道は浜名湖の南側を通り、途中で浜名湖が海と繋がった部分には今切の渡しがあるが、台風や地震等で今切の渡しが通れなくなった時や、海上の渡しを嫌った人達の為の、浜名湖の北側を通る迂回ルートが姫街道。
ちなみに徳川家光は船酔いが酷いので、必ず姫街道を通ったということ。
今日は初日。御油宿から嵩山(すせ)宿まで歩いた。
(1)御油宿追分【6:25】
東海道との分岐点。
(2)国道1号線との交差地点【6:29】
姫街道は国道1号線をまっすぐに突っ切っているが、ここでは渡れないので、追分交差点まで移動して横断する。
(3)鉄道を渡る歩道橋【6:33】
名古屋鉄道の上を渡る。
(4)芭蕉句碑【6:37】
(5)船山古墳【6:40】
東三河最大級の前方後円墳で,古墳時代中期(5世紀後半頃)と考えられている。道路に面した部分の法面工事が行われていた。
(6)三河国総社・三河国府跡【7:05】
入口が街道の反対側なので少し迷った。
国府とは八世紀に全国六十余りの国々(地方自治体)に設置された国の役所で、その中心施設を国庁という。三河国の三河国庁がこの総社の東側に置かれた。
総社とは、国司の神社巡拝のために、祭神を一か所に合祀した神社。各国の国府近傍に設けられた。
(7)上ノ蔵遺跡【7:16】
(8)常夜灯【7:20】
(9)三河国府八幡宮【7:21】
白鳳時代(飛鳥時代と奈良時代との間)に、大分県の宇佐八幡宮から勧請された社。奈良時代に三河国分寺が造立されると、その鎮守の神となり、三河国府八幡宮と称される。
国府八幡宮(こくぶはちまんぐう)とは、国府(国司が政務を執る施設が置かれた都市/現代の県庁所在地)の近くに創建された八幡宮。
(10)街道の風景【7:32】
ひたすら車道(県道5号線)を進む。
(11)途中で見つけた廃屋【7:44】
江戸時代のものか?と一瞬期待したが、せいぜい昭和初期あたりか?詳細不明。
(12)道標【7:45】
(13)一里塚跡地【7:50】
(14)本宮山遥拝所【7:53】
遥拝所(ようはいじょ)とは、遠く離れた所から神仏などを拝むために設けられた場所。
砥鹿神社(とがじんじゃ)本宮山奥宮を遥拝するために、天保13年(1842年)に建立されたもの。当初はここに大鳥居が建てられていたが、昭和20年8月7日の空襲で被災。
(15)諏訪神社【7:54】
(16)平安風の注意掲示板【7:58】
街道沿いの掲示。姫街道にピッタリの姫の図柄なので、思わず撮影。ただ、車の往来が多いこの通りの、どこにごみを捨てるというのか、ちょっと意味不明。もっと往来の少ない田舎道ならわかるが。
(17) 豊川市総合体育館前の彫刻【8:05】
(18)日本車両製造(株)豊川製作所【8:09】
門の両側にモノレールとSLが展示してある。
日本車両製造(株)豊川製作所は、昔の豊川海軍工廠(こうしょう)跡。機銃とその弾丸を作っていたが、終戦間際の空襲で大被害を受け、2500人以上が亡くなったとのこと。工廠(こうしょう)とは、軍隊直属の軍需工場のこと。
(20)平和の像【8:13】
(21)金屋食道【8:30】
街道筋で妙に目立つ建物だったので撮影したが、後日調べたら豊川市でも有名な定食屋さんとのこと。さすがに江戸時代とはいかないが、大正から昭和初期に建てられたようだ。ちなみに、「金屋」はここの地名。
(22)供養塔【8:52】
(23)豊川稲荷【9:00】
豊川稲荷(とよかわいなり)は曹洞宗の寺院。稲荷と呼ばれているのに神社ではなく寺というのがおもしろい。 しかも境内には鳥居もある。正式の寺号は「円福山 豊川閣 妙厳寺」(えんぷくざん とよかわかく みょうごんじ)。
豐川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)を祀っているが、それが稲穂を荷い、白い狐に跨っておられることから、いつしか「豊川稲荷」が通称として広まったそうだ。
日本三大稲荷の1つとされ、商売繁盛などを願う参拝客ら年間約500万人が訪れる。
ちなみに、日本三大稲荷とされているのは、伏見稲荷大社(京都市伏見区)・祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)・豊川稲荷、というのが多いが、公式に定められたものではないので、異説も多くある。
写真ののぼりには「豐川吒枳尼眞天」と書かれている。
(24)三明寺【9:22】
三明寺(さんみょうじ)は、豊川稲荷と同じ曹洞宗の寺院。 豊川弁財天(とよかわべんざいてん)の通称で知られるとか。安産・芸道・福徳・海運の守護神となっている。
(25)常夜灯【10:01】
(26)街道風景【10:05】
街道が堤防に突き当たる地点と、その堤防。このあたりに当古の渡しがあった。
(27)当古橋【10:07】
(28)豊橋市道標【10:10】
となりに姫街道の表示もある。
(29)馬頭観音【10:25】
(30)姫街道の道標【10:36】
(31)長楽(ながら)一里塚【10:51】
(32)常夜灯【10:53】
(33)長楽寺の案内石碑【10:56】
長楽寺自体は少し中に入ったところにある。
(34)街道の様子【11:00】
周囲にはミカン畑が広がる。
(35)自由が丘のバス停【11:22】
本日はここまでとし、11:25発のバスで豊橋に移動した。
歩行時間は、休憩も含めて4時間57分だった。
豊橋駅周辺で昼食を取った後、まだ時間があるので、豊橋公園(吉田城)を散策した。以下、写真を示す。
以上
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