旧甲州街道7_藤野-野田尻
◆旧甲州街道_藤野-野田尻
2022年4月6日(水)曇り後晴れ
旧甲州街道の藤野と野田尻間を歩いた。
10:40に藤野駅をスタート。
(1)藤野駅【10:40】
(2)階段道【10:42】
この後しばらくは「甲州古道」という呼称での道標表示が続いた。
甲州古道(古甲州道)は、戦国時代以前の武蔵府中と甲斐府中(今の東京府中市から甲府市酒折まで)を結ぶ道のこと。その「甲州古道」を江戸幕府が整備して五街道の「甲州道中」の一部とした。(「甲州街道」というのは明治以降の呼び名。)
したがって、江戸時代の五街道という意味での「甲州道中=旧甲州街道」を「甲州古道」と表記するのは、この地区では間違いではないとは思うが、あえてなぜそれを前面に出すのか良く分からない。
しばらく民家の間にある細い舗装路を進む。そのうちに(3)の人道橋が現れ、それ以降は林の中の未舗装道路となる。
(3)人道橋【10:52】
街道風景
(4) 跨線橋【11:56】
JR中央本線を跨ぐ跨線橋(こせんきょう)。
(5)関野本陣跡【10:58】
(6)増渕寺【12:08】
永正9(1512)年、現在地より北2キロの地点、沢井大日野原に黒澤山隠棲寺と称して開創。その後火災のため焼失し、寛政7(1795)年宿場関野宿に再建された。
(7)道標【11:03】
(8)道標【11:05】
(9)道標【11:07】
街道風景 かなり車の往来が激しい。
(10)名倉入口&道標【11:12】
道標は道路奥にありうっかりすると見落とす。かなり傷んでいる。
街道筋で見つけた現代彫刻のような物体。
個人的な展示品なのか、ただの産業廃棄物か?
後日調べたら、2015年のストリートビューでも見られたので、それ以前からここにあるようだ。
街道から眺められる相模湖
(11)諏訪関跡&諏訪番所跡【11:27】
街道風景
ちょうど桜の花が満開で、街道筋でも多く見られた。
一本の木に白、薄いピンク、濃いピンクの三種類の花が咲いていた。
(12)船守寺(ふなもりじ)【11:38】
(13)諏訪神社【11:39】
(14)馬頭観音【11:43】
街道筋の民家
(15)旧甲州街道碑【11:46】
(16)疱瘡神社&塚場の一里塚【11:49】
一里塚跡は私有地ということで立ち入り禁止。
(17)道標【11:52】
(18)大正館【12:06】
大正13年建設の映画館。
2007年6月に公開された北野武監督の映画『素晴らしき休日 One Fine Day』の中に出て来る「ヒカリ座」の外観がこの大正館。
この作品は、カンヌ映画祭60周年を記念して世界の映画監督35人がそれぞれ“劇場”をテーマに3分の短編を製作した「TO EACH HIS OWN CINEMA」の1本で、日本からは北野武監督のみが参加。
大正ロマン溢れるノスタルジックな建物だが、見ての通り、いかにもすぐに崩れてきそうで、それが大変残念。
なお、昔は養蚕によってつくられた生糸が売られる市があって、横浜から多くの商人が来て町は繁盛していたそうだ。
(19)上野原宿本陣跡【12:13】
残念ながら門のみ。
(20)月見が池【12:17】
「ため池百選」に選定されている公園。ここで花見をしながらランチ休憩した。
(21)大けやき【12:34】
上野原小学校の敷地内にあり、中に入れないので外から撮影。
推定樹齢800年とか。
(22)道標【12:37】
(23) 木食白道上人加持水井碑【12:39】
文字がよく判別できないが、文政十年(1827年)建立の「木食白道上人加持水井碑」とのこと。
「木食白道=(もくじきびゃくどう:江戸時代の仏教行者<1755年(宝暦5年)~ 1826年(文政8年)>」が「加持=祈祷」を行って掘りあてた井戸の跡の碑。
(24)馬頭観音?【12:42】
刻まれている文字が読めないので詳細不明。
(25)道祖伸【12:44】
(26)道標【12:44】
(27)道標【12:46】
道標
道標
(28)案内図【12:49】
(29)道標【12:51】
(30)道標【12:53】
(31)道標【12:54】
(32)鶴川橋【12:55】
(33)鶴川宿休憩所【13:00】
(34)鶴川宿碑【13:01】
(35)水天宮【13:03】
(36)道標【13:04】
(37)鶴川神社【13:04】
(38)道標【13:07】
(39)道標【13:08】
(40)馬頭観音【13:11】
道路脇にありガードレールの下からしか見えないので、分かりにくい。
(41)道標【13:11】
(42)馬頭観音【13:12】
(43)道祖伸?【13:16】
刻まれている文字がさっぱり分からないので詳細不明。
街道風景
(44)鶴川宿表示板【13:22】
(45)道標【13:24】
(46)道標【13:28】
同じ場所の道の反対側には古い道標もある。
(47) 跨道橋(こどうきょう)【13:29】
中央自動車道を跨ぐ。ここでも桜が満開だった。
(48)大椚(おおくぬぎ)一里塚跡【13:32】
(49)二十三夜塔【13:38】
(50)石塔【13:40】
(51)木製道標【13:43】
街道風景
(52)石仏石塔群【13:45】
(53)大椚(おおくぬぎ)観音堂【13:46】
(54)長峰砦跡【14:00】
(55)道標【14:15】
(56)跨道橋(新栗原橋)【14:16】
(57)道標【14:17】
(58)牛頭観世音【14:24】
馬頭ではなく牛頭というのは珍しい。
馬頭観音はヒンドゥー教の神「ハヤグリーヴァ(馬の頭を持つもの)」が仏教に採り入れられたものと言われるが、牛頭観音という名の菩薩は仏教界には存在しないそうだ。
馬頭観音塔のほとんどは、本来の教義から離れて亡くなった荷役馬や農耕馬を供養するために建てられており、牛頭観音塔も飼育していた牛の供養塔として建てられたものと思われるそうだ。
街道風景
(59)明治天皇御小休所趾(宮田本陣跡)【14:35】
(60)野田尻宿碑【14:35】
(61)野田尻郵便局【14:36】
「このポストには郵便は出せません。」と書かれてある。ささやかなユーモア。
(「このポストからは」、又は「このポストでは」が正しい日本語では。)
(62)犬嶋神社【14:38】
向かって左にあるのは神楽殿か?
(63)道標【14:40】
本日は予定通りここまでで終了とした。
歩行時間は休憩を含めてちょうど4時間だった。
なお、少し気になって「野田尻」という地名の由来を調べたがよく分らない。
ただ、「尻」というのは「口」という意味で使われることもあるとのことで、そうすると、「野田尻」は「野田の入口(又は出口)」というところから来たのかもしれない。
この後、中央高速道「談合坂SA」にある「野田尻バス停」から高速バスに乗って帰った。
ただ、その「野田尻バス停」にはどのように行けばいいのかが、事前に調べたが正確に分からなかったので、探りながら行った。
今後の参考の為、その結果をまとめたのが次の資料。
なお、高速バスなので事前に座席の予約が必要だが、空席があればその場でも利用可能。
本日出会ったマンホールの蓋を次に示す。
神奈川県相模原市 旧藤野町(ふじのまち)
町の花フジが一房アップで描かれたデザイン。
神奈川県相模原市
市の木ケヤキをデザインしたもの。
神奈川県広域(神奈川県営水道)
県の花ヤマユリ、県の木イチョウの葉、県の鳥カモメをデザイン。
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